「抑止力とは?」 ガールフレンドを守るために必要な3つのこと。
今回は、北朝鮮情勢が緊迫する中、よく聞くようになった
「抑止力」
とは何なのかという事について書いていこうと思います。
ここでは、現在(2017年5月18日)副総理を務めている麻生太郎さんが演説のときに使ったたとえ話を参考にさせていただいて説明していこうと思います。
基本的に麻生さんの説明に沿って、文章を書いているので、興味をもった人は、是非動画も見てみてください!とても、分かりやすく、もしかしたらあなたの政治家のイメージも変わるかもしれません!
動画はこちらから、
- 1.彼女とのデート中に変な男に絡まれた!あなたならどうする??
- 2.抑止力に必要な3つの要素とは??変な男に攻撃されないためには、、、
- 3.抑止力ってなんのために必要?
- 4.日本が中国に占領されないのはなぜ??
- 5.実は、抑止力には2種類あった!?日本が持つ抑止力とは?
- 6.終わりに
1.彼女とのデート中に変な男に絡まれた!あなたならどうする??
ある日、あなたが彼女とデートしているとします。
道端を歩いていると、怖い男の人に突然絡まれます。
男「なにこっち見てんだよ。けんか売ってんのか?なめてんじゃねーぞ。」
もし、あなたが彼氏だったとしたら、どうしますか??考えてみてください。
A お金は全部上げて、彼女も見捨てて、自分だけ見逃してもらう。
B 彼女をかばう。
どっちの選択肢を選びますか?
2.抑止力に必要な3つの要素とは??変な男に攻撃されないためには、、、
選ぶのは、当然Bですね!
Aを選んだら終わりです(笑)もうそのカップルに明日はありません(笑)
最低限の「力」
しかし、Bを選んだとしても、彼女を守る力がなければ、意味がありません。ただやられてしまって終わってしまいます。
つまり、この状況で彼女を守るためにはまず、最低限
「力」
を持っていることが必要です。
これが抑止力の要素の1つ目です。
「力」を使う「意志」
では、彼氏が「力」を持っているとしましょう。
しかし、もし彼氏が、暴力を絶対にふるわないというルールをもった団体に所属していたらどうなるでしょう?
もしくは、絡んだ男が、その彼氏のことを知っていて、彼がけんかになっても「力」を使わないことを知っているとします。
この場合も、彼氏はやられてしまいますね。
なぜなら、相手は攻撃しても、それに対する反撃がこないことを知っているからです。
つまり、たとえ「力」を持っていたとしても、
その「力」を使う「意志」
がないと意味がないわけですね。
これが抑止力の要素の2つ目です。
「力を使う意志」があることを知らせる
彼氏が、「力」を持っていて、かつそれを使う「意志」も持っているとします。
しかし、もし相手が、「力を使う意志」があることを知らなかったらどうなるでしょう??
もしかしたら、それを知らないために、反撃されないと思って、殴ってくるかもしれません。
これが、1人対1人の素手のケンカであれば、大きな問題ではないかもしれません。殴り返して、彼女を守ることもできます。
しかし、これが戦争だったらどうなるでしょう?
もし、東京にミサイルが落ちたら?
その一発で甚大な被害となります。
つまり、相手の攻撃を止める抑止力には、
「力を使う意志」を相手に知らせておく
ことが必要になります。
これが抑止力の要素の3つ目です。
もう一度確認すると、
・「力」
・「力」を使う「意志」
・「力を使う意志」を相手に知らせておく
の3つが抑止力の3要件になります。
3.抑止力ってなんのために必要?
まずは、抑止力という言葉の辞書の定義を確認しましょう。
活動をやめさせる力。思いとどまらせる力。
つまり、これを国と国、軍事の話で考えると、
相手国が自分の国に攻撃するのを思いとどまらせる力
というわけですね。
抑止力がなければ、他国は攻めることが怖くないので、結果的に侵略されて、国がなくなってしまうかもしれません。
4.日本が中国に占領されないのはなぜ??
次に、抑止力の3つの要件をさらに理解するために、日本が中国に攻められない理由について考えてみましょう。
「力」がある
日本には自衛隊があります。また、アメリカとも同盟関係にあります。つまり、日本は、中国が簡単に簡単に倒せないような「力」を持っていることがわかります。
「力を使う意志」がある
日本は、憲法9条によって他国に攻め込むことは禁止されているものの、
武力攻撃を受けた国が,必要かつ相当な限度で防衛のため武力に訴える権利
である、個別的自衛権を使うことは、国際法上認められています。
またアメリカは、日本と日米安全保障条約を結んでおり、なにかあった際は、日本のことを助ける可能性が高いでしょう。
ここから、
法律によって、持っている力を使えるようになっている、つまり「使う意志」がある
ということが分かります。
「力を使う意志」があることを知らせる
この3つ目の要件を説明するいい例として、尖閣諸島問題に対するアメリカの発言があります。
(抜粋)
中国が軍事力を行使して尖閣諸島(沖縄県)の奪取を試みた場合の対応について「日本の防衛を保障するという約束に基づき対応する」と述べ、日米安全保障条約に基づいて行動する考えを明確に示した。
アメリカが、尖閣諸島に対して、「力を使う意志」があるということを明確に示していることが分かりますね!
これを示すことで、中国が尖閣諸島を自分のものにしようとする行動に対して、「抑止力」を働かせて、それを抑えようとしていることが分かります。
5.実は、抑止力には2種類あった!?日本が持つ抑止力とは?
実は、抑止力は、細かく見ると以下の2種類に分けることができます。
・報復的・懲罰的抑止力:攻撃を上回る報復を受けることが予測されるため、相手方が攻撃を思いとどまる、という抑止力
・拒否的抑止力:攻撃を加えても所期の目的が達せられないことが予想されるため攻撃を思いとどまる、という抑止力
日本は、「報復的・懲罰的抑止力」は持っていないため、同盟関係によって、アメリカの抑止力に入れてもらい、またミサイル防衛システムの性能を向上させることで、「拒否的抑止力」の強化に努めています。
参照:抑止力など | 石破茂
6.終わりに
今回は、麻生さんのお話を参考にしながら「抑止力」について分かりやすくまとめてみました!
「抑止力」という概念は、色々なニュースをきちんと理解するために、とても重要になってくると思うので、この記事を通して理解を深めていただけたら幸いです!
このブログは、たとえ話などを使いながら、政治や政治に関連したニュースを、理解しやすく、とっつきやすくすることを目的としています。
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