「フランス大統領選挙」part1 クラスの代表は誰に!?マクロン君?ルペンさん?
今回は、2017年5月7日(日曜日)に行われた
「フランス大統領選挙」について書きたいと思います。
この記事では、ある高校のあるクラスで行われたクラス代表を選ぶための選挙の場面をたとえ話として、大統領選について考えていきます。
part1では、クラス代表の選び方(大統領選の行われ方)、立候補者の特徴、第一回選挙の結果、
part2では、マクロン氏、ルペン氏の主張、大統領選の結果、今後のフランスについて書いていきます。
1.僕のクラスの変わったクラス代表選び。クラス代表の権限とは!?大統領選挙のやり方と大統領の権限。
みなさん、まずは、自分の小学校、中学校、高校のクラスを思い出してみてください。
思い出せましたか?
今日は、そこでクラスの代表を選ぶ選挙が行われることになっています。早速、その様子を見ていきましょう。
先生「じゃあクラス代表を選ぶ選挙を始めたいと思います。えーと、確か立候補しているのは、、、」
A男「5人です!*マクロン君、ルペンさん、メランション君、フィヨン君、アモン君です!」
※本当は候補者は11人いますが、たとえ話の中では、主要な5人のみを扱うこととします。
先生「そうだったね!じゃあまずはこのクラスの選挙のやり方をおさらいしようか。」
このクラスでは、以下の図のような方法で、クラス代表を選ぶことになっています。
※過半数:有効投票数の過半数=投票をした人の半分(国民全員の半分じゃないよ!)
※決選投票:一回目の投票で結果がでなかったときに、再度行う投票のこと
図:筆者作成
この図は、フランス大統領選挙の制度を簡単にまとめたものでもあります。
文章で書くと、
最初に候補者全員に対して投票する。
↓
そこで過半数の票をもらったものがいなかったら、一回目の投票で一番と二番にたくさん票をもらった人が、決選投票に進む。
↓
決選投票で、過半数の票を得た人が大統領になる。
という感じになります。
ここで、1つ質問です。
小学校、中学校、高校でこんなに複雑な方法でクラスの代表を決めてた人いますか?
恐らく、そんな人はいないと思います(笑)
ではなぜこのクラスでは、こんな方法でクラスの代表が決められているのか。
それは、
クラス代表の力がすごく強い
からです。
このクラスでは、代表になると、
クラスのルールを変えられたり、みんなが何の係をやるか決められたり、隣のクラスと何か合同で遊んだりする計画を立てられたり、、、(この例はフランスの大統領の権限とは関係してません)
いいことだらけです!
実は、今のフランスでは、このクラス代表の例と同様に、
大統領が大きな権限を持つ
制度になっているんです!
大統領の権限としては、
軍の指揮権、外交権、首相の任免権、国民議会の解散権、法律や条約・憲法改正案を議会を通さず、直接国民投票にかける権利、自身の免責特権および恩赦を与える権利
などがあります。
2.どんな人が立候補しているの?候補者の特徴。
まずは、たとえ話から。
今回のクラス代表の選挙に立候補している、
マクロン君、ルペンさん、フィヨン君、アモン君、メランション君
どんな人たちなのでしょうか。
①マクロン君
最近、転校してきた転校生。学校、クラスにいる期間は短いが、とても頭がいい。
②ルペンさん
普段はクラスの中で、あまり目立たなくて、あまり他の人との関わりもない、少人数グループに所属する。でも自分のクラスは大好き。
③フィヨン君
クラスにある二大グループの1つのリーダー的存在。みんなからの信頼も厚く、最有力候補だったけど、クラスメイトとのトラブルが発覚して、微妙な空気に。
④アモン君
クラスのもう一つの大きいグループのリーダー的存在。
⑤メランション君
元々は、アモン君のグループと仲良かったけど、今は別のグループの人とよく遊んでいる。
みなさん、もう一度自分の小学校、中学校、高校を思い出してみてください。
なんかクラスにいくつかグループってありませんでした?(笑)
そのイメージだと、
・フィヨン君とアモン君が2つある大きいグループの中心的存在
・メランション君はちょっと小さいグループ
・ルペンさんは少しみんなとは違うタイプの人が集まった少数グループ
・マクロン君は転校生だからどこのグループにも所属してない
という感じになります。
え、みんなの特徴が少なすぎるって?
やっぱり現実の政治をクラスの代表選挙に置き換えるのには、限界が…(笑)
まあとにかくイメージをつかんでもらえればって思います!(笑)
3.第一回選挙の結果…。
まずは、第一回の投票が行われて、過半数を得る人はおらず、
マクロン君、ルペンさん
が上位2名(マクロン君が1位)として、決選投票に進むことになりました!
(実際の大統領選挙で、第一回投票で過半数を獲得した人は、まだいないそうです。)
この結果には、みんなびっくり。
なぜなら、
なんと、クラスの二大グループの候補者が両方とも落選しちゃったから!!!
今まで、何回かクラス代表のクラスの選挙をやったことがあるけど、そんなことはなかったようです。
実際の大統領選挙では、
アモン氏が「社会党」という党、フィヨン氏が「共和党」という党に所属していて、今まで大統領は、この2つの政党のどちらかから出るのが普通でした。
でも今回の選挙では、2人とも決戦投票に進めなかったから、みんなびっくりしました。
今の政治体制が始まってから、初めてのことでした。
たとえ話へ。
そして、決選投票に進んだのは、転校生のマクロン君と少人数グループのルペンさん、そんな異例の決戦投票を制したのは、、、
part2へ続く...
part2では、マクロン氏、ルペン氏の主張、大統領選の結果、今後のフランスについて見ていきます。
このブログは、たとえ話などを使いながら、政治や政治に関連したニュースを、理解しやすく、とっつきやすくすることを目的としています。
このサイトに書いてあることは、全体のほんの一部の情報でしかありません。
もし、このページを見て、このテーマに興味を持ったら、自分で”今”調べてみてください!
もっと詳しい情報があるはずです。難しいことも書いてありますが、ここでそれらの情報の基礎を抑えたから、きっと理解できるはずです。
そして、多くの情報を得たうえで、自分だったらどう思うか考えてみてください。
そして、それをどんどん友達に話してみてください。周りを巻き込んでいってください。
きっと、あなたのその一歩が、日本を変える一歩になります。
よかったら、SNS等でシェアしていただけると、大変嬉しいです!
宜しくお願い致します。